フラクタル図形作成の記事作成中に数式を書きたくなったため、「Blogger」&「数式」で検索したところMathJaxというScriptが使えるということで試してみた。
画像: photo ACより |
MathJaxとは
Javascriptのライブラリで、ブラウザ上に綺麗に数式記述が出来るツール。
LaTeXとほぼ同じ記述方法で書いていけるが、そもそもLaTeXの使用経験がほぼないので便利かというと何とも言えない。(WordかExcelで数式書いて画像で張り付けた方が簡単かも...)
導入
ネットで検索すると10年以上前の古い記事を参照している記事が上位で見つかるが、Version 2からVersion 3へメジャーアップデートが数年前にされているらしい。
とりあえず現行バージョンでスタートするべく、MathJax公式に記載されているGetting Started > Web Integrationに記載のある内容に従って、以下のコードをBlogger > テーマ > HTMLを編集から、<head> </head>内に記述する。
1行目はIE11など古めのブラウザでの互換性確保のためとのことで、2行目だけでもおそらく問題なし。公式サイトのDocs-Configurationに追加で設定できる項目などが載っているが、ひとまず上記で使えるようにはなったので、今回はあまり細かいことは気にせず使ってみることにする。
基本的な記述方法
インライン vs. ブロック
- インライン: 文章内に記載するには、”\\(”と ”\\)”で括って記載
式: \( y = ax^2+bx+c \)
- ブロック: 独立して中心に表示するには、”\\[”と ”\\]”で括って記載
式: \[ y = ax^2+bx+c \]
四則演算/分数/積分/三角関数
四則演算: \( a + b - c \times d \div e \)
分数(小さく表示): \( \frac{1}{2} \)
分数(大きく表示): \( \dfrac{1}{2} \)
積分コンパクト: \( \int_{0}^{\infty} f(x) dx \)
積分: \( \displaystyle \int_{0}^{\infty} f(x) dx \)
三角関数: \( \sin (\theta+y) \cdot \cos (\theta+x) \cdot \tan (\theta+z) \)
改行と空白
\( \begin{eqnarray}空白無し:x \! x \\ 通常:x \ x \\ 狭い空白:x \quad x\\ 広い空白:x \qquad x\end{eqnarray} \)
行列 - array
\( \begin{array}{cc}a & b\\c & d\end{array} \)
\( \left( \begin{array}{cc}a & b\\c & d\end{array} \right) \)
\( \left[ \begin{array}{cc}a & b\\c & d\end{array} \right] \)
行列 - matrix
\( \begin{matrix}a & b\\c & d\end{matrix} \)
\( \begin{pmatrix}a & b\\c & d\end{pmatrix} \)
\( \begin{bmatrix}a & b\\c & d\end{bmatrix} \)
ギリシャ文字
ギリシャ文字: \( \alpha\beta\gamma\delta\epsilon \)
注意点
記述途中で改行してしまうと正しく読み込まれなくなるため、横長になっても一行で書く必要あり。
\begin{bmatrix}
a & b \\
c & d
\end{bmatrix}
\begin{bmatrix} a & b \\ c & d \end{bmatrix}
参考にしたサイト
- MathJax
- 公式サイト: https://www.mathjax.org/
- とほほのWWW入門
- とほほのMathJax入門
- https://www.tohoho-web.com/ex/mathjax.html